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【桐生でもらった絹のような言葉その3】誰かと協力して「試してみる」ことが大事。

「試すことで切り開けた人」が桐生には沢山いた。

こんにちは。

Silky peopleのデザイナー兼ライターの酒井です。

さて、前回に続き、今回も桐生の作り手からもらった印象深い言葉をテーマを決めて届けさせていただこうと思います。

前回記事はこちらより↓

 

今回のテーマは「試すこと」で切り開けるということ。

桐生のには従来のやり方を変えることで、自らの生業を作っているベンチャー企業体質の方がたくさんいました。

 

OLN井上忍さん:「自分達を理解してくれる人を待つだけじゃなく、探しに行かなきゃダメなんだ。」

私も最初は、織物組合が主催する東京、京都での「問屋さん向けの商談会」に商品を持っていくのが普通なのかな。

とくらいに考えていたんです。ただ、そこでは私たちの商品はなかなか芽がでなくて...。

一方で織物組合の商談会以外の呉服屋さんがうちの製品をみて、

気に入ってくれたりして他の展示会も紹介してくれたりしたんです。

他の織物業さんが成果を出している以外の場所で、私たちの商品を「好きだ」という場所があったことに驚きました。

さらに、そこに積極的に出ていくことによって、さらに理解してくれる人たちが増えた。

それを経験したことによって、ただ自分達を理解してくれる人を待つだけではなく、

探しにいかなきゃダメなんだ。ってすごく思いました。

まず、最初に紹介するのはOLNの井上忍さんの言葉。

もともと織物業を代々営む家に嫁いできた忍さん。

織物については、ほとんど知識がないまま仕事を手伝っていたそうです。

ただ、昔のやり方でうまくいかなくなっていた井上家の織物業。

その状況を忍さんが「リバーシブルの帯」という今までは考えられないアイデアで打開します。

もちろん、昔からある場所にはなかなか受け入れられない状況が続きましたが、

自分と同じ感性を求めて探しにいく。営業に行くこと。

自分達の仕事にあぐらをかかないで、積極的に前に出ることが世に出るために必要なのだ。

と感じました。

 

桐生整染商事 藤野さん:「時代や需要に合わせて伝え方を変えてみる。」

フクル木島(以下木島):
「SILKKI」のショップでは洋服だけでなくて、消毒用エタノールも出されていますね。

桐生整染商事 阿部専務(以下 阿部):
そう。
「シルクプロテイン」配合ってやつね。
これ、実は結構、画期的なんだよ。

コロナ禍でみんな手を消毒すること増えたでしょ。

あれ、実は皮膚へのダメージがすごいんですよね。
うちの母親なんかも手がボロボロになっちゃって。

で、それをなんとかできないかってことで、
北里大学の教授の方と共同開発してね。
生まれたのが、このシルクプロテイン入りのエタノールなんです。

で、それをなんとかできないかってことで、
北里大学の教授の方と共同開発してね。
生まれたのが、このシルクプロテイン入りのエタノールなんです。

シルクって自然由来のタンパク質だから、手に残って修復してくれるのが証明されているんですよ。
これで消毒するようになってから、母親も手がツルツルになりましたよ。

なんだかんだで実感ってことを考えると、こういった形の商品も必要だよね。
やっぱり手にとって、実感してもらうっていうのが大事なんだよね。

「シルクは高い。だから売れない。」

と生地業界の人がシルクを売るのを諦めかけていたのを、阿部さんはなんとかしたいと常に考えていました。

プライベートブランドである「SILKKI」を部下の川上さんと立ち上げ、

なんとかしてハイブランド頼みのシルクをたくさんの人に触れてほしい!と日々考えていたのです。

そして、コロナになって取り組んだのが、「肌に優しいシルク入り消毒液」。

自らの母親の悩みを、世の中の悩みと捉え、シルク入りのエタノールを大学と一緒に開発してしまう行動力。

今、人が必要としているものがないなら、まずは作ってみよう。

という試行錯誤の姿勢がとても大事なのだ。と感じる部分がありました。

 

あめつち舎さん「世に受け入れられる味を作るという考え方はブラさない。」

あめつち舎・須永さん
それも、農業を真剣に取り組み、命の大切さを大事にしている農家さんから、玄米粉と小麦粉を分けていただけて出来ることで。

それぞれ貴重な素材を活かし美味しく作るためにはどうすれば良いかを、製造してくださっている青柳さん(老舗の和菓子店)と話し合いもたくさんしています。

粉の配分みたいなところから、毎回かなり話し合ってるんですよ。

編集・酒井
確かに食べてみると、この配合が一番うまさが引き出されるのかも。
って思えるくらいの旨味がきますよね。

あめつち舎・藤野さん
原材料も高いものから安いものまで試したんですが、
やっぱり高ければ良いってものでもないんですよね。

「こめぞうくん」として一番美味しい配合だったり、銘柄を選ぶのが本当に大事なんですよ。
一般の方にでも受け入れられる味ってどんなものかという考え方はブラさずにやってますね。

正直、僕自身、玄米クッキーこめぞうくんを食べるまでは、

「体に良いもの=べらぼうにうまいもの」

という感覚がそんなになかったんですよ。

ダイエット用のパンとかもパサパサしてたり、サラダチキンもただ食べているみたいな感じで。

ただ、こめぞうくんは本当に美味しくてびっくりしました。そして腹持ちがいい。

結局、その美味しさを引き出すまでに、膨大な試行錯誤を経ていたことを、

あめつち舎のお二人は、その過程も含めて、大変ながらも楽しんでいるんですよね。

また、その試行錯誤につきあってくれる農家さんや和菓子屋さんがいることも非常に大事だと思いました。

世に受け入れられるには、まずは周りの協力無くしてあり得ない。ということなんだと思います。

まとめ:「試行錯誤」をするために一人ではなく協力してくれる誰かをさがそう。

「試行錯誤」って自分一人でやってしまうと、外の世界と上手に繋がれない。

あくまで答え合わせをするには、誰かの意見や目が必要なのではないかと思うんです。

そして、その「誰か」も真剣にできたものへのフィードバックをしてくれる。

そう言ったことの繰り返しで、良い試行錯誤ができるのではないでしょうか。

桐生の素晴らしいところは、その「誰か」がわりとギュッと集まっている地域なんでしょうね。

あなたも何かを試行錯誤するなら、ぜひ桐生に行ってみてはいかがでしょうか。

  • この記事を書いた人

酒井 公太

silkypeopleのウェブ担当であり、プランナー。 フリーランスで町おこしや企業のプランニングをなりわいとしています。 天真爛漫な幼い娘の髪を撫でている瞬間が一番の幸せ。ただ、その娘に「おとうさんは、おとなげない。」と言われていろいろと複雑な気持ちになりました。

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