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コラム

最後のどぶろく

梅雨と夏至

むし暑い日が続きますね。

栗の花が終盤を迎え一安心。

昼夜問わずにまき散らされるあの匂いとはおさらばです。

1年後までサヨウナラ。

近所を散歩に行くと、長身のタチアオイが見せる赤やピンクが梅雨空に目立ちます。

タチアオイは下部から順番に咲き、一番上まで咲くと梅雨が明けると言われていますが、

私が知っている限り、上まで咲いても、なかなか梅雨は明けないです(笑)

こどもにそんな話を聞かせながらテクテクと散歩をしたりしています。

近頃、こどもの寝かしつけをしながらついつい寝落ちし、

はっと気づくと夜中の2時。

生活音の少ない真夜中は静かで、涼しく頭が冴えます。

そこからあれやこれやとやっているとあたりが明るくなり始め、

太陽を見る前にもうひと眠りしなくては。と急いで布団に入る日々が続いています。

さすが夏至。あっという間に夜が明けます。

夜好きとしては、夜が短すぎる・・・・。なんて思ったりしますが、時季ですね。

日本は白夜でないだけいいかも知れません。

最後のどぶろく

蒸し暑く、汗ばむ夕暮れ、

熱い風呂に入って、ビールをキリっと飲むのも良いですが、

近頃はめっきり どぶろくロック です。

文字で表すとファンキーな印象ですが、フルーティで繊細なお酒です。

米からつくり、滓(かす)をこさないままの、白く濁った酒。にごり酒の1種。

どぶろくは米、米麹、水を発酵させ、もろみをこさずに作ります。

その起源は稲作と同じぐらいであるといわれ、

古来から収穫した米を神に捧げるときにどぶろくを供えて、

来年の豊作を祈願した風習があり、現在でも各地の神社で行われているようです。

見た目は甘酒のように見えますが全然違います。

大きな違いは酵母によるもので、アルコールがあるかないかです。

 

市場に出回っているどぶろくには、ワインのように辛口から甘口まで様々な口当たりのものがあります。

おそらく私が口にしているものは甘口と辛口の中間位な気がしています。

そして、舌に残る米のつぶつぶの余韻がたまらない。

清酒にはない、雑味感。米米感。

開栓後も常に醗酵を続けているので、味の変化も楽しめます。

(栓の爆発注意)

そんなこんなで楽しんでいるどぶろくですが、叔父の作ったどぶろくはもう飲めないのです。

(違法ではありませんのでご安心ください。)

身体の調子が悪いと入院したのはつい最近。

そのまま帰らぬ人となってしまいました。

故人に思いをはせながら残りのどぶろくを飲もうと思います。

 

終わりに。

我が家のミニミニ農園では少しづつ夏野菜が収穫できるようになってきました。

 

毎日ちょこちょこと採るのが夕方の楽しみです。

 

今回もコラムをお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

mikko

洋服に関わる仕事をあれこれしたのち、子を授かり現在に至る。 生活環境の変化を機に、倦厭していた土いじりやお菓子作りが生活の潤いになっていることに本人も驚いている。

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