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一人一人が心地いい深さで自分と関わってくれればいい。|第三回【桐生】「__ito__ 」門井里緒さん

「心地よさを大事にしたい。」

アパレルデザイン以外にも、ディレクションや、

ロゴデザイン、カリグラフィーのお仕事まで手がける「__ito__ 」門井里緒さん。

彼女の話を伺っていると、会話の端々に「心地よさ」という言葉が出てきます。

いわゆる大手企業で実践を積んだ上で、あえてその積み上げたものを手放してゼロの状態からフリーランスに。

それも「自分が心地よく働くには...」ということを追い求めた結果なのかもしれません。

自分が作ったものを使ってくれる人との良い関係性を築きたいから、作る自分も心地良い形で手を動かす。

働くことの意味を最近考えてしまうあなた、門井さんのお話をちょっと聞いて行ってみませんか?

 

「__ito__ 」門井里緒さんのプロフィール

大手アパレル企業 数社でデザイナーを経験した後に独立。

自身の個人ブランド __ito__ に加え、企業との業務提携など様々なブランドのデザインに携わっています。

2019年9月より夫の大小さんと共に、群馬の桐生に移住。

『ファッションオープンアトリエ』×『ボードゲームスペース』の『ふふふ』の経営にも携わっています。

__ito__ 

ふふふ

(前回の記事はこちら⇩)

大きいブランドがやらないことに、自分のモノづくりをする意味を見つけた。

さ:
ご自身のブランドを始めたい。と思ったきっかけはなんですか?

 

か:
itoはわかりやすくブランドと呼称していますが、

ファッションブランドではなく作家活動という気持ちで始めました。

服だけで無く、ものづくりは何事もそうだと思うのですが、

大量生産するから作ることが可能なものと

手作業だから作ることが可能なものとがあると思うんです。

作りたいものがいくつかあった時、

企業さんとのお仕事で大量生産はデザインできると考え

自らの手を動かさないと作りにくいものは自分のブランドで作ろうと考えたんです。

 

さ:
自分がやりたいことを遠慮なくやろうとした結果、今のブランドが出来上がったような...。

 

か:
今後も大きくする事なく自分の手と目が行き届く範囲で続けていけたらと思っています。

 

 

一人一人が自分の心地いい深さで「__ito__」と関わってくれればいい。

さ:
__ito__」のInstagramを拝見しました。

なんというか、言葉をなるべく使わずに写真を見てくれた人の感覚に委ねるような雰囲気があった気がします。

必要以上に語らないというか。

 

か:
そうですね。

itoは着てくださる方お一人お一人に寄り添う余白を大切にしたいので

instagaramはニュートラルさを意識しているのかもしれません。

あまりクセを付けすぎないというか。

アイテムの拘りや蘊蓄を全面に押し出すのではなく

レイヤーを設けて

お客様一人一人がそれぞれにとって心地いい距離感で

itoに興味を持って下されたそれで良いかなと思っています。

 

さ:
人の感じ方に寄り添う情報発信を心がけているんですね。

お客様のペースに合わせてくれるような。

 

か:
そうですね。

お客様のペースを大切にするのと同時に、

私自身もお客様から気遣っていただくことも多くて。

相互的な関係性を大切にしながらブランドを続けていきたいなと考えていますね。

 

さ:
お客さまとの良い関係づくりをまず大事にされているんですね。

 

 

(⇨終わります。)

前回までの記事はこちら

  • この記事を書いた人

酒井 公太

silkypeopleのウェブ担当であり、プランナー。 フリーランスでデザインや企業のプランニングをなりわいとしています。 田舎育ちの東京暮らし。只今、移住を真剣に検討中です。

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