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【桐生】移住先で平和な競争ができる楽しい場所を、しぶとく作る。|第一回「ふふふ」大小さん 「ファッションアトリエ&ボードゲームカフェ」

知らない何かと出会う、きっかけをつくりたい」

「ふふふ」の大小さんが今回何度も口にした言葉です。

今回お話しを伺った「大小(たいしょう)」さんのいる、

桐生の街の一角にあるファッションアトリエ&ボードゲームカフェ「ふふふ」は

まさに足を踏み入れた時からちょっとただならない雰囲気を放っていました。

壁一面に並べられたボードゲームに、

いたるところにおいてある木彫りのクマをはじめとする謎のフィギュア。

そして、これまた見たことのないくらい大きなミシン。

自分の想定から外れることの面白さ、そして、そこから生まれる可能性を信じ、

移住した桐生で、どうやって地元に溶け込みながら、自分の価値を見出していくか。

まだ知らない「自分の中の宇宙の探し方」をこの記事から見つけてみませんか?

 

「ふふふ」大小(たいしょう)さんのプロフィール

渋谷の個性派セレクトショップ「デスペラード(DESPERADO)」を経て自身のモノ作りを開始。

全国各地の繊維産地を回る中で「自分の中の宇宙がある人」がたくさんいる街、桐生に出合い、移住を決意。

現在は、桐生にて、ファッションオープンアトリエ兼ボードゲームスペース兼イベントスペース「ふふふ」のオーナー兼デザイナー。

「funknown KIRYU」を立ち上げ、桐生を盛り上げる活動もされています。

ふふふ

「競争」することも大事。ただ「楽しさ」はもっと大事。

インタビュアー酒井(以下さ):
なぜ「ボードゲーム」と「ファッションアトリエ」を同じ場所に構えようと思ったんですか?

大小さん(以下た):
まず思ったのが、アパレルの作業をすすめながらやるものとして、ボードゲームってとても相性がいいと思ったんですよ。
ボードゲームって手が汚れないから、ボードゲームを触った後、すぐに作業に戻れるんですよね。

さ:
なるほどですね。この壁一面のボードゲームは大小さんがプレイしてみて選ばれたってことですよね。

た:
そうですね。自分でやってみたり、調べてみたり...。

最近は割とボードゲームのレビューも増えてきましたからね。

さ:
これだけあると、ボードゲーム好きにはたまらないでしょうね。ここに泊まってやりたくなるくらい笑。

た:
いや〜。泊まりがけでやりたいほどボードゲームが好きな人は、

ここにあるものはほとんど持っていると思いますよ笑

女の子だけのグループだったり、お子さんも多いし、カップルの方も来たりしますね。

あと、ウチはお酒を置いてないので、そういう意味では純粋にボードゲームの世界を楽しもうって人が多いですかね。

そういう色をあえて出しているので、

来店してくるお客様がちゃんとこの場所を選んで来てくれている人が多い感じはしますね。

 

さ:
平和な場所を作り出しているってことですかね。

 

 

た:
そうですね。

ただ、一方でやっぱりボードゲームなので、「競争」も大事じゃないですか。

そこがギスギスしないような関係性を作り出すっていうんですかね。

たとえば、ボードゲームって「相席」をすると本当に盛り上がるんですよ。

そこでキャッキャ言いながらボードゲームで競うのを楽しんで欲しいんですよね。

それこそ、桐生以外の土地から来てくれたお客さんと地元の人がそうやって繋がったら面白いとおもってます。

 

地元に根付くには時間がかかる。だから、しぶとくやる。

さ:
開店してから今、3年目なんですよね。

 

た:
本当に最初の頃は大変だったんですよ。

開店して三ヶ月目でいきなり「コロナ」の影響をモロにくらいまして、

人が集まれない状況でボードゲームのお店って、、、、

それこそ相性悪っ!なんて時期もありましたね苦笑

 

さ:
じゃ、本当に開店してすぐに嫌な予感がしていたと...。

 

た:
そうなんですよ。

じわじわとこれはコロナってやつが来るんだな。という不安が実感に変わって言ったというか。

 

さ:
ただ、そのコロナの時期を乗り越えて、今まだ営業を続けられているのはすごいですよね。

 

た:
もちろんボードゲーム以外で頑張ったというのもありますが、
一番はやっぱり「人は人に会いたい。集まりたい」という人間の欲求でしょうね。

僕らがここの場所に移住してきた時、なんでボードゲームカフェを始めようと思ったかというと、
もともと桐生市内にない商売だったんですよね。

そっちの方が最初から住んでいる人と競わなくていいと思ったんですよ。

むしろ、この場所を作ることによって、桐生に人が集まるキッカケを作りたかったというか。

なので、僕らの店では食事も取り揃えていません。

もし飲食をするなら地元の他の店で利用して欲しいと思ってます。

実際に地元以外の県外から若い人が来てくれたり、

桐生を知るためのフックのような店になりたいなとは思っています。

 

さ:
地元のお客様だとどんな面白い方がいらっしゃいますか?

 

た:
そうですね。卒業間近な学生さんとかいらっしゃいますね。

実際にこの店って外からみたら、何が起きてるかわからない雰囲気があるので、普段は遠巻きに見ている学生さんたちが、上京する前に

「行きたかったあそこにみんなで思い切って行ってみようぜ...。」みたいに来店してくるんですよ。

だから、3月にものすごい賑わってますね笑

 

さ:
なるほど!

地元の謎の店に入っておきたいみたいな笑

 

た:
でも、実際に一度来てもらえれば、大体の学生さんが、

「もっと早くに来ておけばよかった....」

って言って帰っていくんですよね。

なので、地域に根付くって本当に時間がかかるんだな。って実感しています。

特にもともと地元にない文化だと尚更ですよね。

ただ、この場所に来てくれた人の反応を見る限り桐生にとって

「必要な場所」になりそうな雰囲気は感じているので続けていこうと思っています。

ボードゲームは腐らないのでしぶとくやろうと思ってます。

(⇨続きます)

 

  • この記事を書いた人

酒井 公太

silkypeopleのウェブ担当であり、プランナー。 フリーランスで町おこしや企業のプランニングをなりわいとしています。 天真爛漫な幼い娘の髪を撫でている瞬間が一番の幸せ。ただ、その娘に「おとうさんは、おとなげない。」と言われていろいろと複雑な気持ちになりました。

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