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アンモナイト

暑い日が続きますね。

しとしと、と雨の中慎ましく咲いていた紫陽花が遠い昔に思える程、

とにかく暑い日々です。梅雨が明けていないことが信じがたい・・・。

ぐったりした花とは対照的に、野菜は元気に実っております。

今年初めて育てたトウモロコシも実をつけ、食べるのが楽しみです。

夏野菜を楽しまれている方も多いのではないでしょうか。

旬の味。美味しいですよね。

アンモナイトミュージアム

先日、アンモナイトが有名な博物館に行ってきました。

世界的に珍しい「ユーボストリコセラスヴァルデラクサム」

がお目当てです。

正直、個人的には興味がなかったのですが、行ってみたらとても面白かったというお話です。

1)なぜアンモナイトミュージアム?!

同行したフランス人の友人が化石オタクであり、

北海道に行くなら、三笠のアンモナイト(ユーボストリコセラス)は見るべきだ!というお勧めを採用。

イメージするアンモナイトとは姿形が違く、若干動揺しました。

 

2)アンモナイトってなに?

古代の化石的な?恐竜と一緒に絶滅した貝みたいなあれですよね?

約4億1.000万年前の古生代デボン紀前期から6.550万年前の白亜紀末まで存在したそうです。

1789年フランスのブリュギエールによって「アモン(Ammon)」の「石(-ites)」という意味で名づけられました。

アモンとは、太陽神アモンの事で、太陽神アモンの頭には螺旋状の角(雄羊)がついているので、これに似ていることからそのような名前になったようです。

3)アンモナイトの構造と中身

殻と軟体部分に分かれており、殻の構造はオウムガイに似ています。

殻内部は住房(軟体部がはいっている所)と気房(浮力が作り出される細かい部屋)に分かれています。

そして軟体部。

死後は他の動物によって食べられてしまったり、細菌によって分解される為、基本的には化石として存在していません。

系統的にはイカやオウムガイが近く、それに似せた姿で描かれることが多い。

しかし、軟体部の大部分はまだ見つかっていない為、例えば腕(足)を何本持っていたのかは全く分かっていないそうです。

また、柄は化石からある程度予測されますが、色は謎のままだそうです。

太古の海で、どんな色や姿で浮遊していたのだろうと、想像するのも面白く、

まさにアンモナイトロマン・・・。

想像以上に系統や種類が多く、全てを見るにはあまりにも時間が足りませんでしたが興味深い場所でした。

 

また、今回訪れた、北海道、三笠という土地はジオパークとしても有名で、元々は石炭を掘り起こしていた場所でもあります。

石炭の地層調査からアンモナイトの発見に繋がったそうです。

アンモナイトは実はジオパークの一部であって、この土地のもつ歴史や地形あってこそなんですね。

ジオパークについてはまたの機会に。

 

 

今回もコラムをお読みいただきありがとうございます。

集中豪雨や竜巻など、被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。

  • この記事を書いた人

mikko

洋服に関わる仕事をあれこれしたのち、子を授かり現在に至る。 生活環境の変化を機に、倦厭していた土いじりやお菓子作りが生活の潤いになっていることに本人も驚いている。

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