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インタビュー

【ずっと身近におきたいものを作る】「OLN」第1回 誰とも「かぶらない」仕事の作り方。

絹の様な人たちがモノを作る時に、何を想い作っているのか。

直接お伺いし話を聞いてみたい。ということで今回お話しをお伺いしたのは

桐生に工房を構える「OLN」さん。

軸の商品はあくまで「帯」。

また代々続けられてきた織物業の技術と環境を使い、さまざまな織物の製品を生み出しています。

生活と仕事を同じ環境で行うという昔ながらの職住一体のスタイルで、

今日も夫婦二人で納得いくものをゆっくりと丁寧に制作を続けていらっしゃいます。

「OLN」さんのプロフィール

OLN(オルン)は2014年、群馬県桐生市にある井清織物で
和装の帯を織る夫婦、井上義浩さん、忍さんの二人ではじめた活動名だそうです。

「織物で日々の暮らしを彩る」ための
生活雑貨やストール、そして帯のブランド名であり、
これからの織物業の在り方を自由かつ誠実に考え
実践するためのその全てを含めて「OLN」としています。

OLNは桐生の方言「織るん?」から来ています。
私たちは日々生まれる織物のアイデアを形にしています。

→「OLN」についてもっと詳しく知りたい方はこちら。

「僕と妻が作っている点」は誰にも真似されない。かぶらない。

── 今回のインタビューでは「人」にフォーカスした内容にしたいと思っています。

OLNさんも含めてモノを作っているのは「人」なので、

作り手が何を考え、感じているかを深掘りできればな。と考えています。

 

OLNの井上義浩さん

 

井上義浩さん(以下:井上) それ、「OLN」のブランディングのベースがまさにそれなんですよ。

 

──「人」の考えを深掘りするってことですか。

 

井上 はい。

実は僕の家がやっている織物業とか繊維業って

すごい長い時間ををかけて高度にどんどん発展しましたから、

技術的なところとかで差を生み出すって

東レとかユニクロとかそういうところでなければ

ちょっと無理なんですよ。

 

── 大企業の様なところでないと。

 

井上 はい。

それに代わるところで「美的感覚」とか「センス」とか

それで、勝負すると言うことも考えたんですが

やりすぎると目立つためのものを作りがちなんですよ。

「話題性」一辺倒になりがち。いかに周りと違う切り口でみたいな。

 

── 確かに。

 

井上 それもある程度すごい才覚とか。

資本がないとできないとおもったんです。

じゃ、僕らみたいな小さい工場が何ができるだろうと考えた時に、

僕と「しのさん(井上さんの奥様の忍さん)」が夫婦二人で作っている。という点は

誰にも真似できない。かぶらないな。と気づいたんです。

自分たちに価値があるかを、あせらずに丁寧な仕事で見せていく。

井上 それが価値があるかどうかっていうのを、

自分たちのこれからの仕事の仕方で

丁寧にちょっとずつちょっとずつやろうって言うのがOLNの考え方なんですよ。

 

── 「丁寧な仕事そのもの」で見せていくって感じなんですね。

 

井上 そもそもぼくら夫婦は二人とも全く表に出たいタイプじゃないんですよ。

たとえば、SNSで拡散とか、そもそも二人とも全く向いていない。

できれば作ったものでうまくいけば...と考えているんです。

自分たちでできることって言ったら絶対ゆっくり作ることだから。

もうそのゆっくりの積み重ねでいこうというのが、僕らのおおもとなんですよ。

 

── 最近は各地で展示会もされているようですね。

 

井上 だんだん、本当にちょっとずつ伝わってきています。

ただ、やはり取り扱ってくれる呉服屋さんも、

もっとわかりやすい特徴が欲しいみたいなんですよ。

センセーショナルな謳い文句みたいなものが。

だけど、うちはそうじゃないんですよね。

うちはセンセーショナルとは逆の「じわじわ」がウリなので。

それを待てる人とお仕事をする様にしています。

そのあたりは「しのさん」を呼んで説明してもらった方が良いかもです。

(つづきます。)

  • この記事を書いた人

酒井 公太

silkypeopleのウェブ担当であり、プランナー。 フリーランスで町おこしや企業のプランニングをなりわいとしています。 天真爛漫な幼い娘の髪を撫でている瞬間が一番の幸せ。ただ、その娘に「おとうさんは、おとなげない。」と言われていろいろと複雑な気持ちになりました。

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