silky people

インタビュー

【ずっと身近におきたいものを作る】「OLN」第8回 本当の生活に近い、嘘のないものを作りたい。

絹の様な人たちがモノを作る時に、何を想い作っているのか。

直接お伺いし話を聞いてみたい。ということで今回お話しをお伺いしたのは

桐生に工房を構える「OLN」さん。

桐生という織物産業が盛んな土地にいながらも、なかなか芽が出なかった時期もあったというOLNさん。

色々と悩んでいた中でも、自分達を認めてくれる声にちゃんと向き合うことで、

自分達の作っているものに自信が少しずつ出てきたといいます。

「結果が出るやり方」と「納得いく仕事」。

この二つを両立させる方法がOLNさんの作るものに込められているのだと思います。

「OLN」さんのプロフィール

OLN(オルン)は2014年、群馬県桐生市にある井清織物で
和装の帯を織る夫婦、井上義浩さん、忍さんの二人ではじめた活動名だそうです。

「織物で日々の暮らしを彩る」ための
生活雑貨やストール、そして帯のブランド名であり、
これからの織物業の在り方を自由かつ誠実に考え
実践するためのその全てを含めて「OLN」としています。

OLNは桐生の方言「織るん?」から来ています。
私たちは日々生まれる織物のアイデアを形にしています。

→「OLN」についてもっと詳しく知りたい方はこちら。

「木島さん」のプロフィール

Silky Peopleの発起人であり、ブランドマネージャー。

アパレル担当で、実はこの記事の写真も主に木島さんが撮影されています。

群馬県桐生市出身JYUNYA WATANABEチーフパタンナーに就任後、
イオントップバリュ㈱で衣料商品企画開発部のチーフクリエイティブデザイナーに就任。
2011年に個人事業主として起業。2014年、株式会社Huggyhuggy(ハギーハギー)設立。
2015年、株式会社フクルを設立。

冷静に考えれば、伝統や常識以外にも市場があるということにだって気づける。

左から木島さん、OLN井上忍さん(しのさん)、OLN井上義浩さん(よしさん)

井上義浩さん(以下:よしさん)

正直、しのさん(井上忍さん)に最初に組合が主催する東京、京都での「問屋さん向けの商談会」以外で市場を広げたいと言われた時は、正気か?って思ってました。

桐生において、組合の展示会をメインにしない織物業者って王道から外れてるって思ってたんですよ。

だから、自分たちがそうなるなんて夢にも思えませんでした。

 

井上忍さん(以下しのさん) 

私って割と感覚的に見られがちなんですけど、どの展示会に出るべきかは、

勘とか思いつきで言ったことじゃないんです。

組合の展示会にだけ顔を出すのではなく、

それ以外のさまざまな展示会場に足を運んで出店して、お客様に自分の商品を説明して、

そして、さらにそこで意見をお伺いした上での発言だったんです。

 

木島さん

確信はあったんですね...。

でも、冷静に考えれば、消費者の大多数が求めているのは、自分達の声を聞いてくれる業者ですもんね。

 

よしさん

僕の中でも「今までと変わりたくない」とか「今までやってきたことを信じていたい」みたいな気持ちは、

多少なりともあったんだと思います。

それこそ、しのさんのアイデアは「天道説」と「地動説」レベルで僕に取ってはショックな出来事だったんですよ。

地球がうごいているだと...?そんなの認めない!!というかつてのカトリックの神官のような笑

だけど、やっぱり結果が全てを物語っているんですよね。しのさんのアイデアが正しかった。

 

── 正解は時代によって常にかわっているんですよね。

 

しのさん

結果が出ちゃえば、なんでそんな簡単なことに気づかなかったんだろう...

っておもっちゃうくらいですからね。

 

よしさん

今となっては、昔どうやって仕事していたのか思い出せないくらいです笑

 

生活に近づけて結果がでる頑張り方に、二人だから気づけた。

左から、OLN井上嘉浩さん、OLN井上忍さん

木島さん

本当に着実に進歩する仕事ってお二人がやっているようなことなんでしょうね。

微修正を続けながら、毎日少しずつ前に進んでいくっていう感じがしますね。

根気強くやらないと、進むべき方向って見えてきませんよね。

 

── 明らかに、ゲームチェンジしたきっかけが、勘とか運だけでなく、経験からきた決断という点も大きいですよね。

 

よしさん

正直、僕だけだったら絶対にできなかったです。

頑張ってはいたでしょうけど、結果が出ない頑張り方をしていた気がしますね。

自分達が選ぶべき道はなんなのか。

真剣に考えるきっかけを、いつも、しのさんがくれるんです。

やっぱり「人と張り合わない」という感性を彼女がくれてそれが良い方向に進んでいますね。

 

しのさん

そうですね。そこは本当に大事にしているところです。

私たちのOLNもそうなんですけど、「かっこつけすぎない」というのがテーマにあるんです。

メディアでよく取り上げている「キラキラした生活」って、なんかリアルな感じがしないんです。

 

よしさん

かっこよく整いすぎている感じがしちゃうというかね。

 

しのさん

ましてや、子供がいる夫婦でそんなにキラキラしたことするのって無理じゃん!

みたいに思うものとかあるじゃないですか。

なのに、いかにも「こうなりましょう。」的な提案ってあまりピンとこないんですよね。

 

よしさん

イメージは大事ですけど、嘘は良くないとおもっているんですよ。

嘘をついてまでよく見せるのはダメだと思っています。

それって結局自分達の作る過程にも影響がでちゃいますからね。

正直、嘘をついても勝てる人は勝てるんですけど、僕らはそのレースに乗りたくないというか。

だって、負けちゃいますからね。そこには乗らないってきめたんですよ。

 

しのさん

あくまで正直...に。

 

よしさん

自分に余計な精神的な負荷をかけないように。ってことですかね。

現実をともなったカッコよさを少しずつ積み重ねて、良いものを作りたい。

本当にそれだけなんです。

 

(おわります。)

  • この記事を書いた人

酒井 公太

silkypeopleのウェブ担当であり、プランナー。 フリーランスで町おこしや企業のプランニングをなりわいとしています。 天真爛漫な幼い娘の髪を撫でている瞬間が一番の幸せ。ただ、その娘に「おとうさんは、おとなげない。」と言われていろいろと複雑な気持ちになりました。

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