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コラム

味噌を作るか。気球に乗るか。どちらを選ぶか。

冬ですね。寒いですね。

散歩道の植物にも霜が降り、お天気の朝は霜がキラキラと光りとても綺麗です。

さて、地域によっては大雪に見舞われ大変なおもいをしている方々もいらっしゃると思います。

豪雪のニュースを見聴きする度、地域の方々が心配になります。

雪かきと関東

豪雪地域の人々は助け合わなくては生きていけないと雪国生まれの母がよく言っていました。

冬は雪かきをしないと家がつぶれてしまうそうです。(昔の話)

ご近所さん同士で力を合わせて集落の一件一件をまわって雪を下ろしたそうです。

そんな雪国生まれの人間が関東に住み、感じた事は、

雪かきもいらない。便利な暮らし。隣近所が助け合う必要もない。

だから周りに関心もなく、困っていそうな人を助けようともしない。

何かにつけては優越つけたがる。

住みやすいけれど、人間味がない。もろもろ・・・。

まぁ、嫁に来た際の最初に住んだ土地柄との相性が悪かったのでしょう。

 

ずっと生まれ育った土地にいたらわからない事ってありますよね。

上京したり、他の土地に移り住んだことのある方ならそういった

新天地の地域性と今までの経験とのギャップを感じたことがあるのではないでしょうか。

ちなみに、雪国生まれの母は、関東にきて生まれて初めてゴ〇ブリを見たそうで、

それはそれは驚きだったようです。

ひとには色々な人生があるものだなと、雪のニュースで思い出しました。

味噌を作るか。気球に乗るか。どちらを選ぶか。

折角予約をした気球の係留体験。

よくよく手帳を見ると、親子体験教室とバッティングしてしまいました。

間違いなく確認不足です。

親子体験教室は味噌作り・・・。

悩んだ末、味噌に決定。

という事で、味噌作り体験をしてきました。

味噌キットが既に用意してあった為、想像以上に短時間で仕込みが終わりました。

米麹と塩を混ぜ合わせる”塩切りこうじ”や大豆を潰す作業では

会場のこども達は皆楽しそうにこなしていました。

それ以上に我が家の中年男子が夢中になっていましたが・・・。

仕込んだ味噌は冬場であれば常温で4ヵ月程で完成するそうです。

ポイントは常温です。冷たい場所だと発酵熟成しないからです。

逆に、完成後は発酵を止める為に冷蔵します。なんなら冷凍もOK

熟成と風味の劣化を止めることができます。

時間の経過により変化する味を楽しむのもまたひとつ。

※発酵時間によって白みそから赤みそに変化していきます。

初めて知ることが多く、実りの多い親子体験教室でした。

さて、「手前味噌ですが~~」なんて、自慢話を謙遜する言い回しがありますが、

そもそも 手前味噌=我が家の味噌が一番旨い

今回仕込んだものが手前味噌になるかどうか・・・楽しみです。

最後に担当者の発言が印象的でした。

「女性の行きつく先は味噌作り!男性の行きつく先は蕎麦打ち!」

なんと、社会的にも文化的にもジェンダーレスが叫ばれる時代によく発言したなと。

勿論、人間の嗜好を突き進めていくと、という意味で発言したのかと思いますが、

場所や立場を一歩間違えるとリスキーな発言だなあと感じる一方

身近に、いるいる。あるある。

味噌を仕込む婦人会。蕎麦打ちに夢中になる中高年。

挙句の果てに、蕎麦猪口作りの陶芸にまで手を伸ばしていたり・・・。

一昔前の団塊世代の老後の趣味のようですが、

実は、味噌作りも蕎麦打ちも現代の若者にうけるのではないか・・・。

などど、担当者の話を聞きながら一人ぼんやり考えていた。

という味噌作りの休日でした。

気球は来年のお楽しみに。

(と言って、一体何年経っているのか)

 

今週はクリスマスですね。皆様素敵なクリスマスをお過ごしください。

今回もコラムをお読みいただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

mikko

洋服に関わる仕事をあれこれしたのち、子を授かり現在に至る。 生活環境の変化を機に、倦厭していた土いじりやお菓子作りが生活の潤いになっていることに本人も驚いている。

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