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コラム

夏の雲 朝からだうる 見えにけり

暦の上では立秋ですね。

「立秋」夏が全盛期を迎え、秋の気配が徐々に立ち始める日と言われていますが、

立秋とは名ばかりの暑い日々です。

 

どこかに秋の気配を感じられないものかと・・・夏空を仰いでは、思考がもうろうとします。

「夏の雲 朝からだうる 見えにけり」 小林 一茶

とてつもなく共感します。

どんな雲を見て、どんな気温の中、この俳句を詠んだのでしょうか。

小林 一茶(1763~1828年)の生きた時代の夏の気温はどれくらいだったのか、

気象庁のHPによると、1898年から統計が開始されている為、その時代の確かな情報は見つけられませんでしたが、現代の方が暑いのでは・・・。

1980年代、35℃を越える日は10年間で 9日

1990年代、35℃を越える日は10年間で 37日

2000年代、35℃を越える日は10年間で 35日

2010年代、35℃を越える日は10年間で 79日

2020年代、35℃を越える日はたったの3年間で 24日

気温上昇の恐ろしさを感じます。

そして今、38度39度も頻繁にあります。

酷い暑さが続く中、屋外作業をしている方を見かけると、

頭が下がります。ファン付き作業着を初めて見た時は驚いたものですが、

いつの間にか当たり前の光景になりました。

それと同時に、未来の日本の夏では、

外出時は防護服が当たり前になる日がくるのではないか、

と想像して一人ぞっとしたりしています。

「夏の雲 防護服きて 乗り切ろう」

何と、悪趣味な趣も何もない・・・。

暑さ極まるお盆前、季節のくだものを転がしながら

日本の暑さについてぼんやりと考える隙間時間でした。

百日草

お花教室に通う娘。出来上がった作品を持ち帰ってくる際に

花の名前を聞いてみるのですが・・・

「今日のはイチネンソウだよ。」と。

百日草の事を指して言ってくるのですが・・・。

確かに一年草でもあるが、それは百日草、ジニアとも呼ぶよ。

と言っても、「チガウ。イチネンソウ!」

言い直しちゃいけないらしい。「そうだね。」が先だったようです。

あぁ失敗。

庭にもいっぱい咲いてるよ。と、庭先で見せると目がぱぁっと輝いたように見えました。

暑くてついつい屋外遊びよりも室内遊びになってしまいますが、

たまには屋外遊びもまぜなくては。と、百日草を見て思う夕方でした。

 

最後に、もうすぐお盆ですね。

帰省する方、家族を迎えいれる方、旅行に行く方、仕事の方、

色々ご予定があるかと思いますが、事故や怪我のないように

お盆休みをお楽しみください。

 

今回もコラムをお読みいただきありがとうございます。

 

  • この記事を書いた人

mikko

洋服に関わる仕事をあれこれしたのち、子を授かり現在に至る。 生活環境の変化を機に、倦厭していた土いじりやお菓子作りが生活の潤いになっていることに本人も驚いている。

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