こどものメガネから覗いた世界は面白い
今更云うまでもないことですが
この世に生を授かってまだ数年の子供にとって、
目に映るものはどれも新鮮で不思議に満ち溢れたもの。
彼らは好奇心のままに、見て、触って、時には口に入れたりして、試す。
とにかく試す。
それが例え、マグカップでも、無機質な何かのスイッチでも、面白いものは面白い。
是非とも好奇心を出力全開で楽しんで欲しいものです。
しかし、一歩間違えば事故になりかねないため、親は注意を払ったり、時には制止させる場面もしばしばです。
どんな風に見えているのか、どんな風に感じているのか、
もし、こどもの目線(こどものメガネ)を借りることができたら?
きっと世界は面白い。
マグカップもスイッチも楽しいのだから、好きなだけやらせて!
という事で、時にはこどもの目線を一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
必要なものは、こどものメガネを借してもらう謙虚な心とゆとりだと思います。
もちろん屋内でも構わないのですが、もし、天気がいいのならば、
是非屋外に出て、季節の流れを肌で感じることをおすすめします。
こどものメガネを借りて自然の恵みを感じてみました。
銀杏の絨毯
銀杏の葉が一面に広がったひとけのない神社の敷地
あなただったらどうしますか?とりあえず眺めますか?
葉っぱを拾ってみますか?
歩けるようになった1歳8か月頃の娘。
いきなり転がりはじめました。
こどものメガネではどうやら絨毯的敷物に感じたのでしょうか。
「キイロ。キイロ。」と言って転がる姿にひるんではいけません。
こどものメガネを借りた時は大人だって転がります。
手加減なしでゴロゴロです。
その後は一緒に、落ち葉を集めて一気に空に撒く!
空を舞う銀杏の葉はとても美しい
最後は葉の色比べをしたり、葉を集めて花束に見立てたり、
銀杏が与えてくれたプレゼントを楽しみつくしました。
常識は玄関に置いてきて
こどもの目線(こどものメガネ)は面白い。
大人がやろうとも思わないことを平気でやってしまう。
子育てをしていると、大人目線の考え方を押し付けてしまいがちですが、
時には心にゆとりを持って、こどものメガネを借りてみてはいかがでしょうか。
季節の恵みをこどもと一緒に体で感じることは、こどもの為だけではありません。
一番必要としているのは私たち大人かも知れません。
最後に、重圧粘着テープのごとく、銀杏の葉の上を転がった私。
コートについた葉くずを取る大変さは云うまでもありません。
庭の柘榴もあと数個。すべて落ちたら、本格的な冬が来るのかな。
と思う今日この頃です。
コラムを読んで下さりありがとうございました。