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コラム

花と思い出

もうすぐ新年度が始まりますね。

道すがらの自然風景に目をやると

木花は梅から木蓮、コブシへ移ったかと思えば、桃の花、雪柳、桜。

次から次へと花が咲き、日常の風景が色づき始めました。

ハクモクレン

所で、ハクモクレンとコブシの違い分かりますか?※写真はハクモクレン

遠目で見ると同じように見えますが、近くで見ると、花の咲き方や花弁の数が違います。

子どもの頃読んだ児童書で、ハクモクレンが出てくる話があり、その流れでこの木花を知ったのですが、

残念ながらその本の内容がおぼろげで、タイトルすら思い出すことが出来ません。

春先に開花するハクモクレンの大きい白い花を見ると毎年その本を思い出します。

そして、散ったあとの花びらがこの季節よく道端に落ちています。

白から茶色に変色したこの花びら。

汚いと思うか、美しいと思うか、

美しくないかもしれませんが、私は好きな光景と色です。

菜の花

近所の土手へ散歩に行くと、川沿いの土手は眩しいほどの黄色で溢れています。

菜の花の香りで包み込まれ、ホオジロの可愛らしいさえずりを耳にすると

春だなあ。と感じずにはいられません。

土手沿いの 菜の花×桜 が見頃になるのもあと少しです。

以前訪れた、埼玉の権現堂公園は見事でした。

 

さて、菜の花は見るのもよし。食べるのもよし。

前回のつくしの話ではありませんが、

菜の花のおひたしを口にしたことがある方多いのではないでしょうか?

個人的には茹でた菜の花に、酢味噌をちょっとかける食べ方がすきです。

近年、こどもとの散歩を通して、改めて菜の花の魅力を知ったように思います。

sdr

 

今更なのですが、色、形、匂い、全て可愛らしい花だな。と

そして、影も可愛らしいと気づきました。

桜の花

桜の思い出。

桜の花にまつわる思い出は皆様色々あるのではないでしょうか。

情緒深い花です。

 

桜と言えば、近所にある中学校。

中に入った事はないのですが、校庭には桜の木がたくさんあります。

中に入らずとも、外から見えるのですが、今年もちらほら咲き始め5~7分咲位でしょうか。

咲き始めました。

 

しかし、桜を眺める生徒はいません。

今年3月で閉校したからです。

最後の卒業生を送り、在校生は他の中学校へ転校。

これから満開を迎える桜たちは、どんな気持ちで校庭を見ているのだろうと考えてしまいます。

 

学校のチャイム。運動会や文化祭の練習の音。

夕方の部活練習の声。

下校時、自転車の音やおしゃべりの楽しそうな声。

これから聴くことが出来なくなるのかと思うと、寂しくなります。

 

満開を迎えるであろう週末は、こどもと一緒に見に行こうと思いながら、

中学校の桜を横目に近くの公民館のゴミ集積所へせっせと向かう春の朝。

 

今回もコラムをお読みいただきありがとうございました。

 

  • この記事を書いた人

mikko

洋服に関わる仕事をあれこれしたのち、子を授かり現在に至る。 生活環境の変化を機に、倦厭していた土いじりやお菓子作りが生活の潤いになっていることに本人も驚いている。

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