月下美人
読んで字のごとく、月の下の美しい人。
肥料をやり、支柱を立て育てている月下美人。
先日遂に、我が家の月下美人が今年1回目の開花を迎えました。
美しい花を咲かせることで知られる多肉植物ですが、
月下美人は、夜に咲きます。
美しい花だけでなく、濃厚な香りが特徴です。
しかしその開花が見られるのは一晩のみ。
朝になるとすっかりしぼんでしまう様子は、まさに美人薄命の言葉そのもの。
夕方頃から咲き始めます。
ゆらゆらと身を揺らしながら、辺りに香りを放ちながら
ゆっくりと美しいはなびらを広げてゆく姿はとても優美です。
そして翌朝。
昨日の美しい姿が嘘のようにしぼみます。
あんなに美しい姿なのに一晩しか見られない儚さ。
それゆえに愛好家がいるのかもしれません。
それにしても、昆布のような葉っぱからこんな美しい花が咲くとは。
植物は不思議です。
ど根性サボテン
夕方散歩していると、面白いものを見つけました。
まさかそこに?
コンクリートの壁に埋め込まれた、古い水管から
ウチワサボテンがひょっこり。
一体どこからやってきた?
こんな厳しい環境でよく生きているな・・・。
散歩のメインコールではないものの、何度も何度も歩いている道なのに今まで気づきませんでした。
不思議なものです。なぜでしょう。
いつもは他の木々や花や田んぼに目線が行ってしまったり、お話に夢中になっていたり、
こっちはコンクリートの壁だから何も無いと、勝手に決めつけて
無意識に興味や関心が向かなかったのかな。
などと、理由は様々ですが。
身近なものに新発見を見つけると嬉しくなります。
それは植物や物だけでなく、人に対してもそうで、
関わる人、出会う人、
固定観念にとらわれない視点を常に持っていたいものです。
ど根性サボテンから色々教わった気がする夕暮れ散歩でした。
最後に
月下美人もウチワサボテンも同じサボテン科の植物ですが
生育環境も見た目や花も全然違います。
美しい姿も、ど根性な姿も、私には同じく
生命の神秘さを感じました。
植物ってすごい。
今回もコラムをお読みいただきありがとうございました。