秋も終盤。
庭のアメジストセージもピークを過ぎ、地面に落ちる花数が増えてきました。
ビロードのような花の感触を確かめながら、きれいな色だなぁとしみじみと感じています。
さて、関東甲信越では先週、初霜が降りたそうですね。
冬支度をしている地域もあるのではないでしょうか。
我が家も少しづつ始まっています。
少し早い冬支度
私の守備範囲ではないのですが、ここ数年、母の小仕事を手伝ってます。
こちらは庭で採れた青トウガラシを乾燥させています。
収穫した青トウガラシの7~8割は柚子胡椒の原料に割り当てられ、
残りの分が乾燥され1年分の料理用としてストックされます。
(使い切りませんが)
次にくるみ。
近隣の雑木林でばあと孫で収拾し、外皮をなくし、中の実のみ乾燥。
こちらは娘がお手伝いしてくれました。
フライパンで炒ってから割ります。
コタツでぬくぬくしながら、アイスピックや竹串などで抜きます。
そのまま食べるのもよし、焼き菓子に練り込むのも美味しいです。
そして、銀杏
祖父母の山から採ってきました。
外皮がまだ硬かった為、柔らかくなるのを待っています。
今週辺り、川で皮むきかな。と考え中です。
皮むき後は乾燥させてから保存します。
紙袋に銀杏と塩少々を入れ、レンジでチン。
猫の眼のような鮮やかなグリーン。食す側の目をも楽しませてくれます。
そして極めつけに干し柿作り。
母の田舎から届いた渋柿です。
写真は一部ですが、数えてみたら83個でした。
皮むき指痛くなりました。
皮を剥いたら、さささと湯通しします。
白っぽかった柿が少し色味が増します。
紐を一定の長さに切りそろえ、せっせと結んでいきます。
茹でている間に頭の枝が損傷したものは、紐ではなく竹串刺しです。
夜な夜なベランダで星をみながら干し作業。
これからしばらく、洗濯を干すスペースが縮小します。
白い粉が吹き始めたら完成です。完成が待ち遠しいです。
最後に。
あれもこれもそれも、お店へ行けばすぐに買えます。
使いやすく、食べやすい状態です。
育てたり、収穫したり、加工したり、食したり、
昔の人や田舎の人にとっては、楽しくてやっているというよりも、
体に沁み込まれた季節ごとの営みのほんの一部かも知れません。
それでも、便利すぎる社会で生活をしていると、
情報やモノが溢れていることに時々苦痛を感じます。
そんな時こそ、自然に近づく小仕事とてもいいです。
その工程そのものに楽しみや癒しがあるように思います。
今まで、無駄だったり、面倒だと思っていたことに興味を持ち始めたのは、
まぁ自分も少し大人になってきたのかなと。
今回もコラムを最後までお読みいただきありがとうございました。